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これだけ知っていればOK!よく使う校正記号一覧

「校正記号」をご存知でしょうか?🤔

校正記号とは、印刷物の校正(出来上がった原稿・デザインなどの不備や誤りを修正すること)に使用される記号のことで、明確でわかりやすい指示が可能になります。紙媒体から始まった校正記号ですが、もちろんWebでも同じように使うことができます。

校正記号を覚えて使用することで、関係者が一つの共通言語として理解でき、修正指示が間違って伝わってしまう・修正指示の見落としが発生するなどの問題を防ぐことができるため、今回ご紹介する基本的なものだけでも覚えて使ってみてください。

校正記号の使い方

まずは校正記号を覚える前に、校正時のルールをご紹介します。とは言っても難しいものではありません。具体的には校正を行う際、以下2つのルールを守ると、より相手に指示が伝わりやすくなります。

  1. 赤または文字の色と違う色で目立つように記入する
  2. 誰が見ても理解できるように丁寧・具体的な記載を心がける

校正の際は、必ず目立つ色で分かりやすく記載します。また、具体的な記載を心がけることで、修正後にまた修正が入ることも少なくなり、効率アップにつながります。曖昧な表現、抽象的な表現は避け、誰が見ても理解してもらえる指示を目指すことが大切です。

すぐに使える校正記号集

ではさっそく校正記号を見ていきましょう。基本的に今からご紹介する校正記号を知っていれば、大抵の修正には対応出来るはずです。

文字の修正

記載されている文字に修正指示をしたい場合、修正をして欲しい文字に斜線と横線を使い指示を出します。1文字の場合は変更したい文字に斜線を引き、斜線から線を伸ばして、変更後の文字を記載します。2文字以上の変更を指示する場合は、1文字目と最後の文字に斜線を引き、間の文字は横線を引きます。後は同様に、斜線から線を伸ばして、変更後の文字を記載します。

文字・記号の削除

必要のない文字を削除したい場合は、文字の修正と同じく斜線と横線を使い指示を行います。斜線・横線で修正箇所を指定したら、線を伸ばし「トル」と記載します。文字だけ削除し、スペースは空けておきたい場合は「トルママ」と指示することで空きを作ることができます。

文字・記号の挿入

文字・記号に漏れがあり、追加したいときは文字を挿入したい箇所に「y」のように線を加え、余白に挿入したい文字を記載します。

文字・記号の入れ替え

文字列を入れ替えた方が文章が整う場合などに使える文字・記号の入れ替えを指示する記号は2パターンあります。1つは隣り合った文字列を入れ替える方法です。「S」または「逆S」の形で文字列を囲います。2つ目は離れた位置にある文字列を入れ替えたい場合、入れ替える文字列をそれぞれ丸で囲み、矢印を使って入れ替えの指示を記載します。

改行を入れる

文章の途中で改行を加えたい場合、こちらも2パターンの方法があります。1つは文字送りを変える改行です。改行したい文字に、L字を90度回転させたような記号を使い指示をすると、文章の途中で次の行に移動することを表します。2つ目は段落を変える改行です。段落を変えたい文字にL字を組み合わせたような記号を使い指示を行います。

改行を止め、行を続ける

改行されている状態から改行を取り消し、行を続ける指示を行う場合の校正記号です。前の段落の行末と次の行頭を線でつなげて指示し、文字に被らないよう、余白を使い線を引きます。

文字の位置を修正する

行の頭を上下や前後の行と揃えたい場合などに使える校正記号です。文字の位置を上げたい場合、T字を横にしたような記号を使い指示します。文字の位置を下げたい場合はコの字を回転させた記号で対象の文字を囲み、下げたい位置に線を引いて指示します。

書体の指定

書体を変更したい箇所がある場合、変更したい箇所を緩やかな線で囲み、書体を指定します。明朝体にしたい場合は「ミン」、ゴシック体は「ゴシ」、斜体は「イタ」と記載し、その他の書体を指定したい場合は書体の名前を記載しましょう。ただ個人的には「ゴシック体」とすべて書いてしまった方がわかりやすいと思います。

大文字・小文字の変更

アルファベットの大文字・小文字を変更したい場合、変更したい箇所を丸で囲みます。さらに丸から線を引っ張って大文字にしたい場合は「大」の字を丸で囲み、小文字にしたい場合は「小」の字を丸で囲みます。

文字間を広げる・詰める

文字間にスペースを入れたい場合や、空いた場所を詰めたい場合、「V」の記号を使って指示します。文字間にスペースを入れたい場合、スペース挿入箇所の上部に「V」を記載します。空いた箇所を詰めたい場合は詰めたい箇所の上部に「V」を逆にした記号を記載します。

修正指示の取り消し

使う機会は少ないかもしれませんが、書いた、書かれた修正指示を取り消す場合の修正指示もご紹介します。書かれている修正内容に線を引き取り消すことを指示した後、近くに「イキ」と記載します。

まとめ

今回は修正の行き違いや見逃しを最小限に抑えるための共通言語、「校正記号」をご紹介しました。印刷物・Webの現場などで活用して明確で分かりやすい指示を行いましょう👍