Web制作をしていると、札幌に限らず地場に根付いたお店やイベントなど、地域の特色を前面に押し出したデザインが必要になってくることってあると思います。今回は札幌在住者の感覚として、どのような要素を入れると札幌らしいホームページデザインになるかな、ということを考えてみました。
札幌ネタを考えている方は参考にしてみてください。
目次
札幌の特徴
まずは札幌の全体像を改めて確認しておきます。調べていたらちょうど良いページがありました。
人口 日本最北の政令指定都市。人口は日本で4番目。 (2024年1月1日現在) 面積 東京23区の2倍弱、香港とほぼ同等の面積 北海道の道庁所在地 札幌は北海道の政治、経済、文化の中心地です。
さっぽろ早わかり | 旅のお役立ち | ようこそさっぽろ
広くて人口が多い。確かに札幌市内を端から端まで車で走ると下道で1時間くらいかかってしまいます。こういった観光情報がまとめられたWebサイトを見るとヒントがいろいろありそうです。
札幌らしいランドマークから考える
まずは一番わかりやすく、デザイン要素としても使いやすそうなランドマークから考えてみます。
札幌時計台
がっかりスポットとして名前が上がることも多いですが、やはり札幌と言えばここでしょう。
ランドマークについては、個人的な主観で認知度も書いていきます。
札幌市民の認知度:100%
道外民の認知度:90%
さっぽろ羊ヶ丘展望台
「少年よ、大志を抱け」のクラーク像が有名ですね。広大な場所にあるので北海道のイメージとしてもよく使われますが、実は札幌市内にあります。
札幌市民の認知度:90%
道外民の認知度:70%
大通公園
札幌市のど真ん中にある公園。一部を切り取るとただの都市公園ですが、以下のようにまっすぐに続く全景を写すと札幌と認識しやすいと思います。
札幌市民の認知度:100%
道外民の認知度:80%
北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)
歴史を感じさせるフォトジェニックな外観。建物全体を見ると「あ、道庁ね」となります。これは旧本庁舎で現在の本庁舎は隣にあるビルです。2024年3月現在は改修中です。
札幌市民の認知度:90%
道外民の認知度:60%
テレビ塔
こちらも時計台と並び、札幌らしいランドマークと言えます。ただ各地に「◯◯タワー」と名のつく似た造形の建物があるので、単体だと札幌とは認識されづらいかもしれません。
札幌市民の認知度:100%
道外民の認知度:60%
札幌駅
他のランドマークと比べると新しめです。しかし特徴的なガラス張りのドーム(写真左下)が目を引くので、札幌市民でなくとも札幌駅に訪れたことがあれば「札幌だったかな?」と思い出せると思います。
札幌市民の認知度:100%
道外民の認知度:60%
札幌ビール博物館
煙突に「サッポロビール」と書かれており、建物が札幌を体現している気がします。札幌市民でも意外と場所がどこにあるのか知らない方も多いかもしれませんが、アリオというショッピングモールの隣にあります。
札幌市民の認知度:80%
道外民の認知度:50%
札幌らしい自然から考える
次に札幌らしい自然について考えてみたいと思います。
雪
札幌と雪は切っても切り離せません。大雪の際には除排雪が問題になることもあり、札幌市民からは少し嫌われている存在かもしれません。反面、海外からも沢山の方が来場する「さっぽろ雪まつり」という大きなイベントもあります。
ライラック
札幌市の木として知られています。こちらも「さっぽろライラックまつり」というイベントが毎年開かれています。ただ札幌市民以外にはまあり知られていないでしょう。
ラベンダー
ラベンダーって富良野じゃない?と思われるかもしれませんが、札幌にもあります。道路脇に植えられていることもありますし、幌見峠というところにはラベンダー畑もある身近な花です。
手稲山
手稲区民として贔屓目になっているかもしれませんが、1972年に札幌冬季オリンピックが開かれたこともあり、そこそこ有名なハズです。一方、札幌市民以外にとってはあまり馴染みがない山かと思います。山頂に立ち並ぶ電波塔が特徴です。
くま
近年は札幌の市街地にもヒグマが出没して問題になっていますが、キャラクターのモチーフとして使われることも多いです。キャラクター化するとかわいいです。
温泉
札幌市の南区には定山渓という札幌市民にはおなじみの温泉街があります。ただひと目でわかるようなランドマークが無いので、ワンポイント的に使うのは難しいかもしれません。
札幌らしい食べ物から考える
最後に札幌といえば「食」だろうということで、札幌らしさを感じる食べ物を考えてみたいと思います。
ジンギスカン
北海道と言えばジンギスカンで、札幌のイメージとして使用しても違和感は無いでしょう。ジンギスカンをする鍋自体も専用のもので特徴があります。
ラーメン
こちらは「札幌ラーメン」と呼ばれるカテゴリーもあるくらいなで、より札幌らしいと言えます。私のイメージは「味噌バタコーンらーめん」ですが、あまりお店で食べた記憶はありません。
スープカレー
近年急速に広がり、あっという間に定着しました。人によっては札幌と言えばラーメンよりも先にスープカレーを思い浮かべる人もいるかもしれません。最近はスパイスカレーというのも少しづつ盛り上がってきているようです。
とうきび
とうきびはとうもろこしのことです。夏になると大通公園のとうきびワゴンで焼きとうきびが売られるので、とうきびの中でも「焼きとうきび」に札幌のイメージがあります(個人的な感覚です)。
ビール
上のランドマークでご紹介した「札幌ビール博物館」があるように、札幌にはビールのイメージもあります。札幌の短い夏には各所でビアガーデンも開かれます。
海鮮
北海道定番の食のイメージと言えばやはり海鮮でしょう。札幌も例外ではありません。回転寿司などもそこかしこにあるイメージです。
農産物
こちらも北海道らしいというイメージが強いかもしれませんが、札幌でもたくさんの農産物が生産されています。東区を車で走っていると、たまねぎが入ったコンテナをよく見かけます。
まとめ
ということで、札幌らしさとは何かを思い浮かべながら、Webデザインとして取り入れられそうなものを考えてみました。シルエットとして入れてみたり、イメージとして背景に入れてみたり。
今回調べてみて思ったのは、札幌って色々あるんだな〜ということ。
冒頭の札幌の特徴でもまとめた通り、面積が広いということもありますが、特徴が盛り沢山。どの要素を選択しても、組み合わせれば札幌らしさを表現できそうです。ただこれらは日本人である私の感覚なので、インバウンド需要を見込んだ海外の方向けになると違った見方が必要かもしれません。
住んでいると逆にわからなくなったりもしますが、そんな時はトリップアドバイザーなど海外の方も使うサービスなどを見てヒントを探っていこうと思います。